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小学生の「好き」「楽しい」「きれい」が爆発! 「第一回小学生関数アート選手権」の受賞作品が決定!

プレスリリース

2022年9月25日

~小学生の自由な発想により創り出された、素敵な関数作品たち~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

算数・数学の楽しさを伝える株式会社math channel(代表取締役社長 横山 明日希・東京都渋谷区)は、2022年8月にdesmos(※1)やGeogebra(※2)を利用した「小学生関数アート選手権」を開催し、関数アートに精通する3名のゲスト審査員の厳選なる審査の下、小学1年生~6年生までが関数で作成した作品の中から、5つの受賞作品を決定いたしましたので、ここに発表いたします。

 

「第一回関数アート選手権」詳細・作品募集ページはこちらから(※応募は終了しております)

https://mathchannel.biz/mathartcontest2022

 

※1

desmosとは、関数を自由自在に動的に操れ、公開できる無料のwebブラウザソフトウェアです。

desmosとは:https://www.desmos.com/about?lang=ja

「グラフ計算機”desmos”」の画面は:https://www.desmos.com/calculator?lang=ja

※2

Geogebraも、同じく関数を自由自在に動的に操れ、公開できる無料のwebブラウザソフトウェアです。

Geogebraとは:https://www.geogebra.org/about?lang=ja

「関数グラフ”GeoGebra”」の画面は:https://www.geogebra.org/graphing?lang=ja

 

◆審査員の先生方について

今回は「関数アート」に精通する3名のゲスト審査員を弊社がお呼びし、厳選なる審査を行いました。

鯵坂もっちょ先生

自ら「数学のファン」と名乗り、その数学の魅力をさまざまな切り口で伝える。グラフ描画アプリ「Desmos」を駆使した数式お絵かきを得意とする。また、大規模数学イベント「ロマンティック数学ナイト」では毎回ほかのプレゼンテーターとは一味違う、異彩を放ったプレゼンを武器とし、毎回拍手喝采となる。著書、共著に『笑う数学』『笑う数学 ルート4』『つれづれなる数学日記』(すべてKADOKAWA)、監修に『OKRA』(正進社)がある。

twitter→ https://twitter.com/motcho_tw

 

タカタ先生

数学教師芸人。お笑い芸人と数学教師の二刀流で活躍中。日本お笑い数学協会会長。テレビ・YouTube・リアル授業・オンライン授業・書籍などを通じて「老若男女に算数・数学の楽しさ」を伝えることと、「算数・数学嫌い」をなくす活動に命を燃やす。2020年に開設した世界一楽しい授業チャンネル「スタフリ」(YouTube)は1年半で登録者10万人超え。日本お笑い数学協会として著書『笑う数学』『笑う数学ルート4』(いずれもKADOKAWA)『小学生のためのバク速! 計算教室』(フォレスト出版)がある。

twitter→ https://twitter.com/takatasenseiw

 

ζWalker(岡本健太郎)先生

九州大学理学数学科卒業。同大学院数理学府博士後期課程修了。博士(数理学)

現在、和から株式会社の数学講師を務める。数学教育に力を入れており、「楽しめる授業」をモットーに学生から社会人まで幅広く授業を展開。また、数学を使ったアート活動(切り絵)を通して、数学の有用性だけでなく美しさや魅力について積極的に発信。著書に『アートで魅せる数学の世界』がある。

twitter→ https://twitter.com/walker0226

和から株式会社講師紹介→https://wakara.co.jp/instructor/okamoto-kentaro

 

◆受賞作品発表!

 

今回は、3部門に分かれた募集を行いました。

①動くグラフ部門

②算数数学なるほど部門

③自由テーマ部門

 

応募頂いた作品の中で、①より2作品、②より2作品、③より1作品の受賞が決まりましたので、発表致します。

 

①動くグラフ部門

 

受賞作品1

タイトル:「あ」と「安」

学年・ニックネーム:小学6年生・ログ

desmosリンク: https://www.desmos.com/calculator/uwzf2jdxzu?lang=ja

 

審査員よりコメント(タカタ先生)

直線的な「安」が媒介変数「a」によって曲線的な「あ」に変身する本作品。

平安時代に「安」から生まれた「あ」の成り立ちを「放物線・楕円・回転」の三種の神器で見事に表現している。

 

僕が特に驚いたのはa=1のときに「あ」の曲線部分になっている線がa=0のときに「安」の横長の直線になっているところ。

安(あん)ビリーバブルな工夫がほどこされていmath

こんな作品を作り上げる小学生がいるなら日本は安泰だ!

 

受賞作品2

タイトル:。。。もしかしたら、もうすでに、あなたのそばに、潜んでいるかも。。。しれませんよ。。。?ほら、あなたのうしろに。。。

学年・ニックネーム:小学6年生・元素記号1111(2)番

desmosリンク: https://www.desmos.com/calculator/orign3izm7

 

審査員よりコメント(タカタ先生)

 

媒介変数「z」によって穏やかに流れる平和な日常。

しかしそれは、かりそめの姿だった。

媒介変数「t」の再生ボタンを押すと、真の姿が明らかになる!

多彩な仕掛けで見る人を楽しませる本作品が満票で『動くグラフ部門』の大賞に選ばれました!2つの媒介変数を駆使するというアイデアの面白さ、上下・左右・斜め・回転といった動きの多彩さ、更には動きだけでなく大きさや色彩の変化も楽しめます!

僕が特に驚いたのは「炎の揺らぎ」です!cosを利用して曲線を動かすことで表現しています!こんなcosの使い方があったなんて!!!実はこの作品を作った小学生に最初に関数アートを教えたのは僕なんですが、きっと彼はすぐに僕を追いcosと思いmath

 

②算数数学なるほど部門

 

受賞作品1

タイトル:ぐるぐるりーん

学年・ニックネーム:小学2年生・そうくん

desmosリンク: https://www.desmos.com/calculator/ugibofatfq

 

審査員よりコメント(ζwalker先生)

極方程式を用いたアニメーション作品で、見ていて単純に「美しい!」と思いました。また、三角関数同士を合成していることから、その挙動は複雑になります。さらに変数aの設定も面白く、ダイナミックな変化や整数値の場合極端にシンプルな曲線になることもこの作品も魅力です。

 

受賞作品2

タイトル:りんごの木

学年・ニックネーム:小学4年生・こむくん

desmosリンク: https://www.desmos.com/calculator/0xtdfknibl

審査員よりコメント(鯵坂もっちょ先生)

大作アニメーションであり、非常に小学生らしい終わり方で大好きです。思わず笑顔になってしまいました。

よく見ると、動きごとに一つ一つ関数を分けて作っているのですね。そういうやり方もあるのかと勉強になります。

 

 

③自由テーマ部門

 

タイトル:月

学年・ニックネーム:小学3年生・そうすけT

https://www.desmos.com/calculator/qeform2v25

 

審査員よりコメント(ζWalker先生)

パラメータを多用せず、基本構造をx,yのみでシンプルに表現している部分が魅力の一つです。また、図形を方程式(あるいは不等式)で表現できるという、代数幾何学の基本的かつ重要な視点もこの作品から学ぶことができるように思えます。

◆審査員の先生たちにとって、関数ソフトの魅力とは?

 

鯵坂もっちょ先生

マリオってステージをクリアできてうれしい、というのは普通にわかると思うけど、もっと単純に「右を押すとマリオが右に動く」というだけのうれしさもあると思うんですよね。

それと同じで、グラフでもy=axとだけ書いてaを動かすと画面内のグラフがグリグリと動いてくれる。普段見る教科書上ではぜんぜん動いてくれないものが目の前で動いてくれる。そこが魅力のひとつなんじゃないかと思います。

 

ζWalker先生

まず、数値計算により表現される正確な位置や曲線は関数ソフトや描写ソフトの魅力の一つだと思います。これはフリーハンドでは成しえないものなので、私も数式や計算によるデザインを多用しています。

また、関数ソフトは数学の世界で現れる様々な関数や、数式を駆使することで多種多様な表現ができます。「こういった曲線を描くにはどんな関数を使えばいいんだろう?」「2つの曲線を自然につなげるには微分係数を同じにすればいいのか!」など、新たな発見や理解、アイデアが次々と生み出され、無限の可能性を秘めていると思います。

 

タカタ先生

絵心がなくても、上手に絵が描けるところです。

僕自身、フリーハンドで描く絵はめちゃくちゃ下手ですが、関数ソフトを使った関数アートなら神レベルです!←自分で言うなw

数学力がアップすれば、どんどん画力もアップするから、数学を勉強するモチベにもなりmath

 

また、僕は数学を教える仕事をしているので、

関数ソフトは教育コンテンツとしての可能性もすごく感じています。

算数嫌いの小学生が関数ソフトを使った作品作りに夢中になっている姿を何度も目にしました。

数学とアートが同時に学べる「関数アート教室」をいつか作りたいなぁ〜なんて想い描いてmath

 

◆応募してくださったみなさんと、これから関数ソフトを使ってみたい皆さんにメッセージを!

 

鯵坂もっちょ先生

グラフ描画ソフトをお絵かきツールと捉えるなら、数学のことを知れば知るほど筆が増えていくことになるわけです。

うらやましいと思います。今回の応募作では一次関数や円などが多かったですが、数学界にはもっと便利な筆がいっぱいありますので楽しみにしていてください。

 

ζWalker先生

数学研究は100年前と比べると格段に発展しています。それに伴って数学教育や数学を用いた産業の世界でもより高度な数学的表現力や思考力が必要になってくると思います。しかし、今の時代、こうした関数ソフトや、描写ツール、プログラミング言語などにより比較的手軽に触れることができます。少し前と比べると数学がより自由に、手軽に体感することができるようになったわけです。今後も「アート」という視点で自分の数学を自由に表現し、楽しんでいただきたいと思います。

 

タカタ先生

皆さん、小学生の関数アート作品はいかがでしたか?

僕は審査員として、全ての応募作を数式の部分も含めてしっかりと見させてもらいましたが、どれも力作ばかりで驚きました。僕自身、関数ソフトを使って様々な作品を作っているので、子供達の苦労が手に取るようにわかります。おそらく多くの人が、自分が思い描く理想に近づけるために、数式の中の様々な数値を細かく調整したことと思います。

 

さてここで、人類の「数」の歴史を簡単にふり返ってみましょう。

牧畜が始まり、羊の数を正確に表すために「自然数」が誕生。

農業が始まり、畑の長さを正確に表すために「分数」が誕生。

金の貸し借りが始まり、借金額を分かりやすく表すために「負の数」が誕生。

人類は文明の進化に合わせて新しい数を発明し、

それを使って様々なものを正確にかつ分かりやすく表現していきます。

そして中世ヨーロッパでついに人類は「座標」を発明し、

「数」によってあらゆる場所や形を正確に表せるようになりました。

現代では色味や明るさといった繊細で曖昧な情報さえも、

RGBやHSVの「数」を指定することで正確に表すことができます。

人類は長い時間をかけて、この世のあらゆることを「数」にしてきたのです。

 

関数ソフトも、実に多くのことが「数」で表されています。

長さ・太さ・濃さ・場所・形・色味・明るさ・・・

 

もしもピタゴラスが関数ソフトで遊んだら、きっとこう叫ぶことでしょう。

「万物は数である!!!!!」

 

「数」の素晴らしさを感じながら、

これからも関数ソフトで「数」といっぱい格闘してください。

 

最後になりますが、今回応募してくれてた全ての小学生への感謝の気持ちを、「数」で表したいと思います。

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◆主催・math channel代表横山明日希(数学のお兄さん)より

 今回のコンテストについて統括

この度は、第一回小学生関数アートコンテストにご興味およびご参加頂きましてありがとうございました。子ども達の自由な数学的&アート的発想を活かせる場所が作りたい、という想いで企画をさせて頂きました。予想を上回る作りこまれた作品が多く、子ども達の真剣さを強く感じることができました。また次回も企画させて頂きたいと考えておりますので、今回を機に本コンテストを知った方も来年、ぜひチャレンジしてみて下さい。

 

◆コンテスト主催・株式会社math channelについて

「”体験”を通して算数・数学をもっと身近な学びに」を理念に、教室の運営、イベント、書籍・記事執筆、クイズ・パズル制作など、様々な切り口での算数・数学コンテンツ企画制作・提供を手掛ける”算数・数学コンテンツ企画制作会社”。 算数・数学の楽しさを伝える活動を10年間以上続け、関連著書も多数ある「数学のお兄さん」こと横山明日希が代表、プログラムの監修を行なっています。オリジナル算数・数学講座やエンタメ要素も高い算数・数学コンテンツ等の展開を通して、これまでなかった新しい「算数・数学が好きになる」機会を全国各地の老若男女に提供中です。